禅宗様
 鎌倉時代、重源が東大寺を再建している頃、宋から禅宗が伝わりました。その時伝わった建築様式を禅宗様と呼んでいます。他の仏教建築より部材が細く、引き締まった感じです。具体的な特徴は以下のとおりです。

・基壇の上に建ち床を張らない
・柱に粽があり、下に礎盤を置く
・組物は、詰組
・海老虹梁を用いる
・扇垂木
・拳鼻
・外陣は化粧屋根裏、内陣は鏡天井 

 大仏様の特徴が架構や細部だけなのに対し、禅宗様は、禅宗の教義に基づき、伽藍配置や、建物の平面・構造、細部意匠などすべてにわたり特色があります。


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